薄毛男性にも似合うおすすめ髪型とは?

メイクをしない男性にとって、顔を縁取るヘアスタイルは、顔まわりの唯一のおしゃれ手段。でも、おでこのM字やつむじのO字の抜け毛や薄毛など、髪の悩みは尽きないですよね? 薄毛は、飲む薬や頭皮に塗る薬など、本格的な治療での解決方法もありますが、髪型次第で目立たなく、かつおしゃれに見せることもできます。

今回は、メンズの薄毛をカバーしながらカッコいい髪型にするためのポイントと、薄毛男性に「似合う」おすすめの髪型をご紹介します。

薄毛と薄毛の原因とは?

そもそも「薄毛」とはどのようなものでしょうか? まずは薄毛とその原因についてご説明します。

薄毛とは?

薄毛とは、髪のボリュームが減ったり、脱毛の進行度合いによっては頭皮が見えたりする状態です。髪の本数は変わらないまま毛が細くなるケースと、髪が抜け落ちて本数そのものが減ってしまうケース、その両方が同時に進行するケースがあります。

どこからが薄毛?

髪の毛には「ヘアサイクル」と呼ばれる成長周期があります。ヘアサイクルとは、1本の毛髪が成長しはじめてから抜け落ちるまでの周期です。ヘアサイクルは、男性で3~5年、女性で4~6年と言われていますが、その大部分は、髪が伸びる「成長期」です。成長期が終わると、髪の成長が止まる2〜3週間の「退行期」を経て、数ヶ月の「休止期」に入り、新しく成長してきた髪に押し出されて髪は自然に抜け落ちます。

ヘアサイクルの成長期が長ければ、髪はその分長く太く成長します。ヘアサイクルが正常ならば、普通は髪が産毛のまま抜けてしまうようなことはありません。また、髪の毛1本1本のヘアサイクルは異なるため、通常は一度にまとめて抜けることもありません。

日本人の髪は平均約10万本あります。ヘアサイクルを考えると、成長した髪が1日あたり50本から100本程度抜けるのは計算上も自然な生理現象です。この程度であれば特に薄毛を心配する必要はありません。もし150本以上の抜け毛が続いたり、短く細い抜け毛が増えてきたら、薄毛になりかけている可能性があるので要注意です。

薄毛の原因とは?

薄毛の原因としては、遺伝、生活習慣、頭皮の血行不良や皮脂過多の他、ホルモンの影響があると言われています。また、どれかひとつが薄毛の原因とは限らず、複数の原因が互いに影響しあっている場合も多いと考えられます。男性の薄毛に多いのは、次に紹介する男性型脱毛症(AGA)です。

男性型脱毛症(AGA)とは?

抜け毛・薄毛には様々な原因がありますが、男性の薄毛で最も多いとされているのは、男性ホルモンが主な原因の「男性型脱毛症(AGA)」です。

男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia=AGA)とは?

男性型脱毛症(AGA)とは、思春期を過ぎた20歳頃からの成人男性に良くみられる脱毛症の一つです。AGAは、主に男性ホルモンが原因で髪が薄くなる症状と言われています。

男性ホルモンのひとつである「テストステロン」は、酵素の働きで悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換されることがあります。このジヒドロテストステロンには、ヘアサイクルを狂わせて、成長期を短くしてしまう作用があることが分かっています。成長期が短くなると、髪の毛が太く長くならないうちに抜けてしまい、抜け毛・薄毛が進行してしまいます。

AGAは、早い人では20歳代前半から、遅くても中年期にかけて始まります。遺伝的な要素に加え、体質、ストレス、食事、生活習慣などの影響もあると考えられています。

男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia=AGA)の薄毛の特徴

AGAによる薄毛は、髪の毛の数は同じでも細く短い毛に置き換わる「軟毛化」が進み産毛になってしまうのが特徴です。ヘアサイクル中の「成長期」が短くなり、毛髪が十分に成長しない状態となるため、細く柔らかい毛のまま抜けることを繰り返してしまうのです。

AGAの脱毛には髪が薄くなる場所にも特徴があります。AGAは、前頭部または頭頂部から起こることが多く、額の生え際から後退していくタイプ(M字やU字)、頭頂部から薄くなるタイプ(O字)、これらの混合タイプなどの進行パターンがあります。

薄毛をカバーしながらカッコいい髪型にするには?

薄毛対策の髪型を考える上で、大切なのは全体のバランスです。薄毛でも頭全体を見たときにバランスが良く自然な髪型ならあまり気になりません。薄毛を目立たせたくないのであれば、ヘアスタイルを決める際に以下の5つの点に注意しましょう。

髪を伸ばして隠そうとするのはNG。基本はショートスタイル

薄毛が気になるからと言って、髪を伸ばして隠そうとするは逆効果。髪を長くすると分け目ができやすく、隠せたと思ってもふとした瞬間に地肌が見えてしまうことも。頭皮が見えた時にかえって薄毛が目立ってしまう結果になりかねません。また、気になる部分以外を必要以上に伸ばすと、髪がある部分とない部分の差が際立ってしまいます。

薄毛や脱毛が気になるならば、ロングスタイルよりも断然ショートスタイル。思い切って短髪にしてしまうほうが得策です。頭全体のバランスを考えると、実は全体的に髪が短いほど部分的な薄毛は気にならなくなります。地肌が見える範囲が多いほど、あえて髪は短くするのがオススメです。

サイドは薄く短く。トップに高さを出して縦長シルエットに

男性の薄毛は前頭部と頭頂部に多く、サイドの髪は薄毛になりにくいため、放っておくと横に広がり不自然な横長シルエットになりがちです。そんな状況を避けるには、頭の横側のハチ周りの量を薄く軽くしつつ、トップの量を残すことで縦長シルエットを作ります。トップのボリュームで頭頂部の薄毛を隠しつつ、額との境目の髪を薄くすることで、目の錯覚でM字も目立たなくすることができます。

トップのボリュームが減って髪の毛が横に広がると、老けた印象にもなります。逆に、頭頂部に髪を寄せて高さを出してサイドのボリュームを抑えると、若返った印象になります。縦長シルエットの髪型は、薄毛対策になるだけでなく、若々しくスタイリッシュな印象を出すこともできる一石二鳥のスタイルです。

髪の濃淡が同一になるように。カットやカラーで色ムラをなくす

場所によって髪に濃淡(=髪の密度の差)があると薄い部分が目立ちます。そんな場合は、あえて髪の薄い部分に毛量を合わせて濃い部分をすいてあげれば、色ムラがなくなって薄毛も気にならなくなります。梳きバサミを使ったセニングカットやギザギザにハサミを入れるチョップカットなどで全体のバランスを見ながら毛量調節をしていくのがポイントです。

同様の理論で、職業的に問題がなければ、全体的にハイトーンカラーにするのもおすすめ。芸能人の方に多い薄毛の解決法です。髪の色を肌の色と似た明るい茶色や金髪にしてしまうと、髪の濃い部分・薄い部分・地肌の色の違いが小さくなり、薄毛も目立たなくなります。

毛流や束感をプラス。質感を出して気になる部分から目を逸らす

薄毛を目立たなくするには、髪に質感を出して薄毛以外に注意を向けさせるのも有効な手段です。サラサラのストレートやきちっと分けた髪型だと、髪のある場所とない場所の差が際立ちます。逆に、髪に毛流や束感などの質感を出して、髪の動きに目を逸らせば、薄毛も注目されにくくなります。

トップや前髪周りに毛流れを出したい時はピンパーマで。ピンパーマとは、パーマロッド(Perm Rod)は使わずに、指などに髪を巻き付けて、最後にピンで留めて固定して作るパーマです。仕上がりは緩く不揃いになり、くせ毛のような無造作感が出ます。ハリネズミのように髪を逆立てた束感のあるスパイキー(spiky=釘のような)スタイルも薄毛から目を逸らすのに有効です。

前髪は短いアップバングがおすすめ。分け目を作る時はラフに

M字が気になる場合は、前髪を短くして思い切っておでこを出すのがおすすめ。おでこを隠そうと前髪を伸ばして長くすると、割れたり隙間ができたりして、かえって不自然になってしまいます。中途半端に前髪を伸ばして薄めに下ろすよりは、潔くさっぱりさせた方が清潔感も出て好印象です。前髪が短いとスタイリングで立たせやすく、頭頂部にボリューム感を持たせられるというメリットもあります。

前髪を上げると、目線がおでこよりも前髪に行くようになり、広めのおでこも気にならなくなります。前髪の中央をくせ毛っぽくスタイリングしたり、髪全体を流して動きを出してもOK。アクセントをつけることで、前髪とおでこの境目からさらに目線を逸らすことができます。

初期のM字薄毛であれば、短めの前髪をM字部分に流してM字の存在を消す方法もあります。前髪のセンターを短めに、サイドに向かって長めにカットすれば、髪が長い方に流れてM字部分を自然に隠すことが可能です。前髪は分け目をきっちり付けずに、無造作にふわっとさせるのがポイントです。

薄毛男性に「似合う」おすすめ髪型

薄毛の進行状況によってオススメの髪型は異なりますが、薄毛対策の基本はショートスタイルです。ビジネスでもプライベートでもメンズスタイルのポイントは清潔感。特に女性目線では清潔感が大切です。清潔感がありながら、薄毛もカバーできる髪型を進行度合い別にご紹介します。

薄毛が気になり始めたら・・・ツーブロック!

薄毛が少し気になり始めた程度であれば、横を刈り上げる流行の「ツーブロック」スタイルがおすすめ。ツーブロックとは、トップ長め・サイドと襟足短めなど、長さが異なる二つのブロックからなる髪型です。薄毛対策としては、サイドを短く、トップは数センチ残すようにカットします。

男性の薄毛に多いのは、頭頂部のO字型とおでこのM字型の薄毛。ツーブロックなら頭頂部の髪を残してトップのボリュームを出しつつ、M字につながる両サイドの髪を短く刈り上げることで、髪と額の境目を曖昧にし、視覚効果でM字の存在感を薄めることができます。

薄毛が進行してきたら・・・ソフトモヒカン!

さらに薄毛が進行してきたら「ソフトモヒカン」がおすすめ。ソフトモヒカンは、顔を正面から見た時、中央の髪が他よりも長めで、真ん中が高い三角形を描くような髪型です。サイドの髪を短くしてトップを目立たせるソフトモヒカンなら、ほとんどの薄毛に対応できます。

基本的にトップにボリュームを出すスタイルにしたほうが、薄毛は目立ちません。ソフトモヒカンでトップにボリュームを出しつつ、ハチ周り・横の髪の量を薄く軽くしてサイドのボリュームを抑えれば、生え際・頭頂部のどちらの薄毛もカモフラージュできます。トップに長い毛と短い毛を作って、無造作な動きとボリューム感を出すと更に薄毛から目を逸らせるのでおすすめです。

頭皮の露出が増えてきたら・・・おしゃれボウズ!

生え際が後退したり、つむじの周りの髪の毛がなくなってきたりして、頭皮の露出が50%以上を超えてしまったら、思い切ってボウズにしましょう!長髪で無理に隠すと清潔感もなくなってしまいます。全体的に短くしてしまえば、髪の薄さや頭皮の露出も目立たなくできます。

はさみを入れながらカットする「おしゃれボウズ」なら、同じ坊主でも、バリカンで作る坊主とはかなり印象が変わります。頭の形や脱毛の位置応じて、カットで髪の長さや薄さを変えてメリハリをつければ、薄毛に対応しながら、頭の形に「似合う」髪型にすることができます。

KANOW GROUPで薄毛対策

KANOW GROUPは、男性のお客様も大歓迎です。薄毛が気になるけれど、おしゃれもしたいという方、ぜひ一度ご来店ください。薄毛をカバーしながらモテ髪を実現する最適ヘアスタイルをご提案いたします。

カラーやパーマによる頭皮への影響を心配されている方もお気軽にご相談ください。KANOW GROUPなら、上質な薬剤を使用するのはもちろん、頭皮への刺激を最小限に抑えるような工夫も忘れません。クリーム状の「クリームパーマ」なら、普通のパーマと違ってパーマ液が地肌に垂れないので安心です。カラー剤も極力地肌に付かないように施術します。敏感肌の方にはジアミン不使用の「ノンジアミンカラー」もご提案しています。

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薄毛対策・育毛には頭皮環境の整備も大切です。頭皮のクレンジングと血行促進にはヘッドスパもおすすめです。カットと一緒にいかがですか?

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