2017AW SHOOTING ~ 成長するオトナ ~

成長するオトナ

2017年8月某日午前06時03分 @Tokyo。
直線距離で数十キロ離れたベッドの中、申し合わせたかの様に彼女たちは雨の音で目が覚めた。
弱い日差しを遮るカーテンを開け放つ。うっすらと明るい空に、トーンを変える薄雨雲。窓から見える通りには誰もいない。
そういえば、世間は今まさに連休中、会社が休みなことに気が付いた。
習慣とはいえ、この時間に目覚めてしまうとは、、、
そんな事を頭の中でぼやきながら、毎朝の習慣になってしまっているコーヒーメーカーとTVのスイッチを入れる。
TVの中では馴染みの女子アナとMCタレントが、普段とは違う顔ぶれのゲスト陣と取り留めもない会話を続けている。さすがに夏休み、渋滞情報やレジャーイベントの話ばかりだ。
「・・・・・生憎の空模様ですが回復に向かい、これから晴れ間が見え始めます。・・・・・」
これから晴れるのね、
やや強くなった陽射しと鼻を擽ぐる香ばしい匂いが合わさり、コーヒメーカーから電子音が鳴った。

出掛けよう

遠く離れた彼女たちは同じ事を考える。

自宅から2時間。
着いたのは、海岸線が見渡せる眩しいくらい白い灯台のある岬。
数名のサーファーグループと家族連れが思い思いに楽しんでいる。
岬だけあって風は強いものの、陽射しにも後押しされ解放された様な気分になってくる。
ここは、会社の同僚に教えてもらった人があまりいない穴場スポットだ。

普段は雑誌をお手本にした、受けそうなメイクと服装で決めている。
フワッとしたメイクに、ファッション。
でも今日は人に会わないと思い、自分らしいメイクと服装で決めてみた。
肩の力が抜ける自然体で過ごせるから格別にいい。

コンビニで手に入れた二杯目のコーヒーも、より美味しく感じる。
このまま近くを散策してみよう、
そう思い、目の前に続く岬から浜辺へ続くコンクリート製の階段を、気の向くままに足を進めてい降って行く。
服装のせいか普段なら息をつきそうな階段も気にせず進んでいけるのもいい。

白い光が足元から広がってくる。
夏の照り返しを帯びた砂浜の力。
でも不思議と嫌な心地は全くしない、自分が女優にでもなった気分だ。
高ぶった気持ちと一緒に砂浜の感触を楽しんでいる。
少し色合いの違う砂浜の感触が気になって向こうへ視線を走らせてみると、
眩しそうに目を細めて砂浜を楽しんでいる女性がいる。
まるで今日の私。
なんとなく近づいてみる事にした。

彼女たちは話す言葉もないまま軽く会釈して、すれ違う。
いつもなら見知らぬ人に会釈などしないのだが、今日は違ったようだ。
少し長く伸び始めた自分の影に、風で捲き上る砂が絡み合い、
二人はお互いに似た思いを抱きながら、元来た道を引き返していった。

Story Details

2017年AWの撮影を行って来ました。
今回のテーマは、成長するオトナ。
成長という言葉は非常に便利な言葉で、日常の中で沢山使われているのを見かけます。ですが一概に成長といっても、オトナとコドモの成長は全く違うもの。
コドモと違いオトナの成長は難しいものではないでしょうか?
ここ数年の流行を見ていて思うところは、おフェロメイクやオルチャンメイク、ひいてはモテ系メイクなど、盛って媚びるようなテイストが多いのではないでしょうか。もちろんファッションにも同じことが言えそうです。
盛って女性らしい可愛さやフェミニン感を求めるのも大切ですが、そういう作られたものよりも自然体でいる事の可愛さやフェミニン感、女性の素の部分を残したいと思い、今回の撮影に取り組みました。
自然体な素の部分を表現するために、髪はゆるくアイロンで巻いてセットし、メイクも最低限に抑えて表現しています。
最低限と言いながらも手抜きには見せないように仕上げる技術を感じていただければと思います。
また衣装も、流行りのデニムやクラッシュテイストを用いながらフェミニン過ぎない女性像に仕上げています。
それに合わせて、よりメッセージ性が強まるように仕上がりも白黒のカラーレスにしてあります。

今回の撮影のように、色々な表現力と技術力を合わせもつ、Agnos Staffにお任せしてみるのもおすすめです。

Shooting Staff

前田真吾、内藤優子、青木美佳、中山みなみ

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